誕生日プレゼントは何もいらない…。 だから、桐也を…桐也のあの笑顔を返して……。 顔を伏せたまま、あたしは願った。 『お願い…お願いだから……。』 ガラガラ。 あたしが願っていると突然、閉まっていた扉が開いた。 桐也……。 桐也が元気になれるなら、あたしの誕生日は桐也にあげる……。 桐也はまた、あたしを笑顔にしてくれる…?