俺は角を曲がり、近くにあったイスに寝転がった。















『藍沢桐也……穂乃嘉を泣かすんじゃねぇーぞ…。穂乃嘉を笑顔に出来んのは、多分…お前だけなんだかんな。』


俺は、天井を見上げながら呟いた。




すると、


『夏津紀。』


親父がこっちへ向かって歩いてきた。



『親父…。』


俺が言うと、



『これ。持っていってあげなさい。廊下は冷えるから。』


親父は、そう言って厚手の毛布を渡してきた。




俺は頷いて、穂乃嘉に毛布を届けに行った。




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