『好きさ(笑)中学ん時、桐也ってやつは、いつも穂乃嘉の事を笑顔にしてやってたんだ。支えてた…。だから、あいつに死なれちゃ困んだよ!!穂乃嘉を笑顔に出来んのはさー…あいつしかいない気がするからさ。今は俺しかいない…俺が穂乃嘉の笑顔を取り戻すつもりなんだ。俺には、こんなことしか出来ない。親父に頼むことしか出来ないんだ…。』
俺が必死に頼むと、
『わかったよ……集中治療室の中へは、家族が決めることだから、勝手に許可出来ない。でも、近くまでは許可する。集中治療室の前までは、許可するから…。穂乃嘉ちゃんの笑顔を、取り戻してこい…。』
親父は優しく微笑んだ。