『でも、それだけ穂乃嘉さんの事を大切に思ってるんだと思いますよ。じゃあ。私は、そろそろ仕事あがる時間だ(笑)』 受付の人はそう言って、事務所のような部屋に入っていった。 お父さんは厳しい人だ!とは、きいていた。 でも、夏津紀が一度もお父さんの病院に来たことがないなんて知らなかった。 夏津紀は今、お父さんとどんな話をしているんだろう…。