『すみませんでした。院長の息子さんだとは知らずに…。院長室に通してほしい!との事なので、院長室へまいりましょう。』 そう言って、院長室へ夏津紀を連れていった。 しばらくして、戻ってきた受付の人は、あたしの隣に座った。 『なんか…ごめんなさいね。私ったら、規則、規則って…。』 そう言ったあとに、 『もし…私だったら、集中治療室の中だろうが、手術中だろうが知り合いが大変なら、中に入りたい。』 突然、話をしはじめた。