あたしは桐也を見かけてから、また気になって気になって仕方なかった。 桐也は何とも思ってないと思うのに…。 あたしは久しぶりに、ある人に会いに行くことにした。 こんな話をしたら、また忘れるために逃げてるとか言われるかもしれないけど……。 ―――――――――― 『ひ…久しぶり…(笑)』 あたしは、ドアを開いて言った。 『穂乃嘉…?』 目があったマーくんが、驚いた顔をしている。 『邪魔だったぁ…?』