『うんうん。ないよ?』


二人は頷きながら、あたしを見た。





そして、


『穂乃嘉はさぁー、桐也くんの事が好きなんよ。気付かへんだけ…というよりは、気付かへんかっただけって言った方がえぇんかな?』


女友達は言った。



『なんで気付いてないじゃなくて、気付いてなかったなのぉ?』


あたしがきくと、



『再会して好きになったなら、気付かへんだと思うけど、穂乃嘉は再会するずっと前から桐也くんの事、きっと好きやったんよ♪その時から、ずっと自分の気持ちに気付かへんかった!ゆーこと。』