『優しくなんかないよ。』 あたしが書類を書きながら、こたえると、 『皆に優しく出来んのって凄いと思う。』 マーくんは、前の席で言った。 『…。』 あたしは、マーくんが何を言いたいのかわからず黙っていると、 『あ…ごめんごめん。早く終わらせちゃおうか。』 そう言って、マーくんは話を流した。 この日は、ずっとマーくんが暗くて、なんだか冷たく感じて、ショボン↓としながら、寒い街の中をぬけてバスに乗り、家に帰った。