そして、電話は切れた。

ふぅ。

いつも以上に気を遣ったせいか、ハルキと抱き合ったせいかはわからないけど、急に眠気が襲ってきた。

そのままソファーにゴロンとなる。

ハルキの香りがわずかに残るソファー。

ハルキの手のひらの感触を思い出す。

体の中心が熱くなる。

タクミとの電話の後だっていうのに、私はまだハルキのことでいっぱいなんだ。

ちょっとまずいよね。

ハルキ。

きっとタクミが日本にいる1週間は会えないんだろうね。


いやいや。

そんな頻繁に会おうなんてことを考えることすらおかしいじゃない。

柔らかいクッションを抱きかかえて、そのまま眠りに落ちた。