・・・。

そこまでタクミの代りしてくれるわけ?

「俺、ここまで車で来てるんです。今から式場に向かうなら車で飛ばした方が早いかなーって思って。」

「それ、すごく助かる。」

急にテンションが上がってきた。

電車で向かうとなると、乗り継ぎ乗り継ぎで結構時間かかるのよね。

車だと、家から20分くらい。

「それに、俺も式場ってどんなとこかなーって。将来の下見を兼ねて行ってみたかったし。」

「へー。そんな若いのにもう結婚のこと考えてるんだ。」

「まぁ、そんなとこです。」

ちょっと気になる。

ハルキが結婚を考えてる相手。

タクミと血が繋がってるんだもの、少しはタクミの好きな女性のタイプと似てたりするんだろうか。

「とりあえず、車に行きましょうか。」

ハルキは目の前の紅茶をぐいっと一飲みして立ち上がった。

結構熱かったと思うんだけど、一気飲みって・・・。

でも、そんなとこが若者らしくていいなーって思った。