「そういうこと。」

「はい、そういうことです。」

ハルキはわざとらしくかしこまった顔をした。

時計を見る。

14時回ったとこ。

こんな時間からドレスの試着かぁ。

面倒臭いよな。

短くため息をついた。

「っていうか、もっと早く連絡もらえたらよかったんだけど。」

また本音がポロリ。

「すみません。俺も午前中はヤブ用があったもんで。」

少しだけムッとした顔でハルキは答えた。

そりゃ、そうよね。

わざわざ私の家まで足を運んでくれた相手に言うセリフじゃない。

それに、ハルキだって急にタクミに言付かったわけで。

「ごめんね。言い過ぎたわ。」

「いえ、大丈夫です。」

ハルキはいつものような無邪気な表情で笑った。

「あの・・・もしよかったら、俺式場まで付き添いましょうか?」