ハルキがいってしまって、しばらく経ったある日。
ミズキちゃんがふいに私に連絡をしてきた。
「今から、お邪魔しても構いませんか?」
「うん、いいけど。」
本当は会いたくなかった。
きっとハルキの話題になってしまうのがわかっていたから。
タクミも私も、なぜだかあれからハルキの話をしなかった。
触れてはいけないって、お互いが感じ合っていたからかもしれない。
タクミがどうしてそうするのか、私にはなんとなくわかっていた。
きっと、タクミは、私とハルキの関係を、わずかながらに知っていたからだと思う。
それは血が繋がっているからこそ感じ取れる、野性的な勘で。
「すみません、急に。」
私は、ミズキちゃんの前にホットティーを置いた。
ミズキちゃんのお腹はもう随分大きくなっていた。
「あ、妊娠中は紅茶とか飲んだらダメだったっけ?」
そのお腹から視線をそらして聞いた。
「いえ、少しくらいなら大丈夫です。頂きます。」
ミズキちゃんは相変わらず、感じよく受け答えのできる女性だ。
好感を持ってしまうたびに、胸の奥がズキンと痛む。
ミズキちゃんがふいに私に連絡をしてきた。
「今から、お邪魔しても構いませんか?」
「うん、いいけど。」
本当は会いたくなかった。
きっとハルキの話題になってしまうのがわかっていたから。
タクミも私も、なぜだかあれからハルキの話をしなかった。
触れてはいけないって、お互いが感じ合っていたからかもしれない。
タクミがどうしてそうするのか、私にはなんとなくわかっていた。
きっと、タクミは、私とハルキの関係を、わずかながらに知っていたからだと思う。
それは血が繋がっているからこそ感じ取れる、野性的な勘で。
「すみません、急に。」
私は、ミズキちゃんの前にホットティーを置いた。
ミズキちゃんのお腹はもう随分大きくなっていた。
「あ、妊娠中は紅茶とか飲んだらダメだったっけ?」
そのお腹から視線をそらして聞いた。
「いえ、少しくらいなら大丈夫です。頂きます。」
ミズキちゃんは相変わらず、感じよく受け答えのできる女性だ。
好感を持ってしまうたびに、胸の奥がズキンと痛む。