「考えとく・・・か。」

ハルキはぼんやりとした声でつぶやいた。

「それって、少しは前向きに捉えていいのかな?」

「知らない。」

私は火照った頬を手のひらで冷やした。


ばかばか。

冷静さを一瞬失ってしまった。

これじゃ、ただのくだらないラブロマンス。

くだらない恋愛に惚けた女。

そんなくだらない人間にはなりたくなかったのに。


ハルキ。

あなたは私をどこまで変えれば気が済むの?