話しかける



勇気もなくて




あなたのことなど



なにも知らなかったのだと



今頃になって



きづく




穏やかなしゃべり方


シャーペンを握るきれいな指


サラサラの髪の毛




あなたをつくる


ほんの一部しかしらない


あたしは




あなたに恋をしていたのではなく



憧れていただけだったのかもしれない




だけど


たとえそれが


偽物の恋だったとしても




この世界から



あなたを失って



痛みつづける


このこころは



きっとホンモノなんだ