ガチャッ

「ゆき!!」

あたしはゆーち兄ちゃんの声がして
くるまっている布団から顔を出した

「・・・・な・・に」

上手く目も口も開かない
あたしは布団から手も出し
目をこする。

「もう9時だが、学校は?」

・・・・9時?

隣りでまだ寝ているゆーじ兄ちゃん
を叩き起こした。

「ゆーじ兄ちゃん!もう9時!」

あたしは胸ぐらを掴んで
また叩いた。