夜中に目を覚ますと、元がわたしの手を握って、床に座って眠っていた
え? あれ? なんで?
どうしてベッドで横になっていないのだろうか?
わたしは、元の手の中にある自分の手を引き抜こうとすると、元がぎゅっと強く握ってきた
「乙葉?」
「な…何だ?」
「目が覚めたのか?」
「あ…うん」
元がにこっと微笑んで笑みを見せてくれた
「元、怒ってないのか?」
「怒る? ああ、理由がわかったから」
「え?」
「乙葉、ナツの電話を聞いたんだろ? あいつ、俺と乙葉が結婚してるって知らないんだ。妻が乙葉だと知らず、俺が乙葉と浮気をしていると勘違いしているんだよ」
「は?」
元の言葉に、わたしは頭を持ち上げて元の顔を見た
「だから、俺の妻が他にいると勘違いしている。それだけだ」
「じゃあ、浮気してないの?」
「最初からしてねえって言ってるだろ」
なんだ
鈴村先生が勘違いしてたんだ
学校で、わたしが結婚をして妊娠をしているって知っている先生はほんのわずかだって言ってたし
鈴村先生のところまで話がおりてないのだろう
わたしは、肩の力を抜くと、枕に頭を落とした
「良かった」
「なんで最初から俺の言葉を信じねえんだよ」
元が不機嫌な声をあげた
え? あれ? なんで?
どうしてベッドで横になっていないのだろうか?
わたしは、元の手の中にある自分の手を引き抜こうとすると、元がぎゅっと強く握ってきた
「乙葉?」
「な…何だ?」
「目が覚めたのか?」
「あ…うん」
元がにこっと微笑んで笑みを見せてくれた
「元、怒ってないのか?」
「怒る? ああ、理由がわかったから」
「え?」
「乙葉、ナツの電話を聞いたんだろ? あいつ、俺と乙葉が結婚してるって知らないんだ。妻が乙葉だと知らず、俺が乙葉と浮気をしていると勘違いしているんだよ」
「は?」
元の言葉に、わたしは頭を持ち上げて元の顔を見た
「だから、俺の妻が他にいると勘違いしている。それだけだ」
「じゃあ、浮気してないの?」
「最初からしてねえって言ってるだろ」
なんだ
鈴村先生が勘違いしてたんだ
学校で、わたしが結婚をして妊娠をしているって知っている先生はほんのわずかだって言ってたし
鈴村先生のところまで話がおりてないのだろう
わたしは、肩の力を抜くと、枕に頭を落とした
「良かった」
「なんで最初から俺の言葉を信じねえんだよ」
元が不機嫌な声をあげた