「楊・・・・・」
美羽ちゃんが呼んでいる。
身体が震えてドアを
開ける気がしない。
ダメだよ・・・
開けたら・・・・・
また強引に引っ張られて
部屋に入れられ、
鍵をかけられて・・・・
襲われそうだよ・・・
怖いんだ。
身体が拒否している。
振るえは止まらないし
相変わらず、
涙も止まらないし。
あの人の胸に飛び込む以外、
何をやっても心の傷は
癒されない。
ごめんね。
美羽、茉莉ちゃん。
ごめんね。
美喜ちゃん。
ごめんね。
平山くん。
ごめんね。
仲氏・・・・
ごめんなさい。
溝口・・・・
本当に・・・
ごめんね。