「優也、謝れよ!!!!?」


結城が俺に怒鳴る。


「わかってるって」



「人に言われなきゃ、

謝る気になんねぇのかよ」



溝口が泣きながらそう言った。


「それに、俺に謝っても

意味ないから」


そう言い、
すっと立ち上がった。


「俺は許さねぇから」


真っ直ぐな、冷たい瞳で

睨まれた。


「それに、謝る相手は

俺じゃない。


俺の彼女、芦田楊だろ?」




そうだった。


楊に、

謝んなくちゃ・・・




「もう、楊には近づくな」




溝口はそう言って、

赤い目でそう言って、


俺たちの部屋を後にした。