「なぁ・・・」


俺の隣で秋本が声を出す。



「・・・・」


俺は無視る。



「おい!!」



「っせーんだよ!!」


ああ、もうイライラする。


「絶対寂しがってると思うよ?

・・・楊ちゃん・・・・」



わかってるって・・・

俺だって会いに行って抱きたいよ。


「行って来いよ!!」


「・・・今はダメだってっ」


「何でーー??」


「・・・多分、まだ怖いと思う」


「・・・男がか?」


「そう」



だってさ、幼馴染に
レイプされたんだぜ?


まだ怖いはずじゃん。



「でもさ、今日・・・

バレンタインなわけでしょ?」


・・・そうだった。

今日はバレンタインだ。