先輩が私の手を握り「せーの」と言って一緒に潜った。


水中で遊ぶ仲間たち。


水と一体になっているように思えた。


水中に無数の泡が見える。光に照らされキラキラと輝き、透き通ったガラス玉のようにも
見える。


先輩と見つめあい微笑んだ。「すごいな、ソーダみたい」と口を動かして水中で話した。


『うん』と何回も大きく頷いた時、先輩がつないだ手を「こっち見て」と指し示した。


『あっ…』


夕焼けに染まるプールの水に無数の泡。


それはまるでイチゴソーダの風景だった。