「えっ…なんでわかっちゃった?…」


『うん、かわいいイチゴちゃんのキャップで』


「…だってさ、イチゴ味が好きなんてかっこわるいかなーって」


『ううん、かっこいいし、大好き』


そう言った瞬間、私は先輩の手を強く引っ張った。


バシャン!


大きな水しぶきが上がり慶太先輩がプールに飛び込んできた。


「やったな…」


水の中でふざけあう慶太先輩と私を見て、プールサイドにいたみんなも飛び込んできた。