「はっくしゅん!」


啓介たちに水をかけられてから2日俺は、風邪を引いたみたいだった。


「ウソー、メジロ風邪?」


「違うだろ!だってバカは風邪を引かないって言うし。」


「メジロクン…悪い噂でわありませんか?」


洸太郎がメガネをクイッと上に上げ言った。


「って…元と言えば、おめーらの…はっくしゅん…せいだろう。」


「本当に風邪?」


希早稀が俺の顔を覗く様に見て聞いた。


「僕に移さないで下さいね。」


洸太郎が本のページをめくりながら言った。


「はぁ?なに言ってんだよ!おめーらのせいだろう!おめーらが風邪引いても俺は知んねぇ。」


「なんて!?無責任なの?母さんは、慈郎クンをそう言う風に育ててないゎ。」


「啓介母さんって…おめーいつから母さんになったんだよ!」