「なんか、触りましたか?」


洸太郎は、啓介の方を見た言った。


「なんかってなんだよ!」


「啓介クン、中に先ほど入って行った時、なにしましたか?」


「なにかって…」


「啓介…なんかしたのか?」


「あっ!さっき、あそこなんだろうって思って、入って、ただの機会室?で、なんだよって思って、出ようとしたら、足が引っ掛かって、なんかボタン押したかも!」


啓介…なにやってんだよ。俺は呆れてモノが言えなかった。


「啓介!なにやってんの?バカじゃない?」


「バカって言うな!」


「きっと、啓介クンが押したボタンは、プールの水を抜くボタンだったんですね。」


洸太郎、きっとじゃなくて、絶対だから。