「洸太郎、あの時っていつだ?」


俺は、洸太郎に尋ねた。


「うん。きさきも分かんない。覚えてないよ。あの時とか…ねぇ、啓介」


「おう。俺は覚えてねぇ」


「はぁ…もしかして忘れましたか?」


洸太郎は、呆れた様子で俺ら3人の顔を順番に見て、あの時のコトを話してくれた。


「プールですよ。プール!」


俺らは声を合わせて


「「「プール?」」」


「本当、バカですね!」


「バカって言うな!バカって言った方がバカなんだぞ!」


啓介が小学生みたいなコトを言った。


「まぁ、バカはほっておいて洸太郎、話してくれ。」