「あのねェ…そんな事ある訳無いでしょう!!私がどれだけ男嫌いだか1番知ってるでしょう??」
「うん…まぁね…。」


恵南は…私に会うまで、正確にいえば転校してくるまで、ずっとクラスの男子に虐められていたらしい。周りの女子は全員無視、先生も殆んど手をつけられていなかったらしい。


「ま、そのおかげで強くなれたんだけどね」


フンッ、と鼻を鳴らしてジュ-スを取りに行った。

今の恵南を見たら虐められてたなんて考えられない…。
初めは私も信じられなかった。
それを知ったのは出会って半年した時だった。


「はい、留依はコ-ラね。」
「ありがと~」
「…で、留依、神谷はどうだった??」


いきなり恵南の口から出てきた神谷柚の名前。またさっきみたいな質問攻めスタ-ト?と思ったが、もう顔を見る限り怒って無さそうだ、逆に興味津津で楽しそう?