恵南の家の近くにあるファミレスに二人で入った。いつもなら部活帰りの学生だらけのはずが、珍しく私たちだけだった。


「で、ホントに成実何にもしてないよね??」
「…さっきからそればっかり…。」


ドリンクバ-を飲みながらずっとさっきの事だけ聞かれている、どうやら神谷はもうどうでもよくって成実の事が気になるらしい。


…成実の事…好きなのかな??

なんとなく、オンナの第6感てやつかな??

…なんて考えてると…


「…まさか留依、あ、まさかね。私が成実の事好き…?…なんてすっごい勘違いしてないよねェ…。」


フフッ、と笑いながら聞いてきた。

無言でそ-っと視線をそらす。


いつも思う。…なんでこんなに恵南は勘が鋭いんだろう…私、そんなに考えてることとか顔に出しちゃってるのかなぁ??