愛華の過去---


それは酷かった。

当時愛華は彼氏がいて二人で同棲していて一途だった。

しかし彼氏は浮気癖が酷くいつも修羅場だったり泣いてばかりだった。

でも好きだから友達にやめときなと言われても聞く耳なんて持たなかった。

いつかは落ち着いて戻ってきてくれる。

そう信じて待っていた。

けれどいつもはどんなに遅くても帰ってきてたのに一ヶ月も帰ってこなくなった。

寂しかった---

だから誰でもいい。

少しでも側にいてくれる人がほしかった。

そんな時、外見だけで軽そう、ヤれると思って近寄ってくる男友達。

愛華は本当の友達と思っていた。

薄っぺらい友情。

それでもよかった。

そして男友達からセフレに変わる奴が何人とたくさんいた。

毎日取っ替え引っ替え。

相手が好意を持つと関係が終わる。

そんなの必要ないから。

そんなことを繰り返しヤリマンと化していった。

自暴自棄に堕ちていき、彼氏も好きじゃなくなった。
どうでもいいとさえ思った。

こんな自分を知らん顔するのができない、許せなくて彼氏に本当のことを言わないまま別れを告げた---

それから冷めた愛華になってしまった。