彼が姿を消してから2年。


等々、入学式がきて


もしかしたら、彼の近くに
いるのかもしれないと思うだけで
胸が躍っていた。



そんな考えがあまかったのかもしれない。





入学してから2日目。

まだ、新しい教室の雰囲気にも慣れず、
緊張し通しで
一日が終わる。



今日もまた、のどかと璃万と一緒に帰る。



「佑美~♪」


恋愛の話、大好きな璃万が
腕を組んでくる。

嫌な予感。


「どーした?」
「昨日の話聞かせてよ♪」


予感的中。


「のどかは興味ないってさ~」


わざと話をそらそうとする。



「は?うちもあるし♪」


のどかが意外な返事をしたので
あたしはびっくりした顔を向ける



「ね♪だから、聞かせてよ!」
「でも、話すほどの内容でもないし」
「うちらは佑美のことなんでも知りたいの♪」
「なんでも知ってるじゃん!」
「恋愛関係の話は聞かないもの!」
「だって、興味ないも~ん」
「ある。って言ってたくせに~」


これ以上、はぐらかしても
空気が悪くなるだけだろうと思い


「前から好きだった人が中学校にいるかもしれないんだ」


とだけ、言っておきたかった。


でも、この2人にそれだけで通用するわけがなく



「なんで知り合ったの?」とか
「その人、どんな人?」とか


いろいろ言わされた。


あたしは、こういう話をするのには
慣れてなくて

全部話し終えたときにはくたくただったけど



最後に、璃万が


「話してくれてありがとう」


って言ってくれたときには

この子たちに、話してよかった。って思った