全校遠足で手を繋いで 2人で遊んだりもした。 小学生だったから 普通にそんなことが できたんだろう。 そんな楽しい日々も長く続かなかった。 気付いたら、 彼はあたしの前から姿を消していた。 それからの毎日、 あたしは、街行く 彼に似た男の子を見つけると 心躍らせた でも、そのたびに 涙が出そうなくらい 現実を思い知らされていた。