間違いなく。彼だった。


あたしが、2年間、探し続けた彼だった。




ちょっとぽっちゃりだった体系が
スラっとしていた。

顔の丸っこさもなくなり
キレイな顔立ちをしていて

一瞬分からなかったが…


目の優しさとか
においとか
雰囲気とか…


あたしが好きだった部分は
何一つ変わっていなかった。





「…。」


あたしは、黙ったまま
彼の目だけを見つめていた。
離せなかった。



「あ、ごめんね?大丈夫?」



声にも面影が残っていると感じた



「聞こえてる?」



びっくりしすぎて、
応答することすら忘れていた。



「あ、はい。すいません!大丈夫ですか?」
「俺は大丈夫!君は?」
「あ、全然大丈夫です。はい。」
「本当に?笑」
「あ、はい。すいません。」
「ちゃんと前見て歩けよ!じゃあな!」




そういって、彼はさわやかな笑顔で
手を振って去っていく。


笑顔も変わっていなかった。







会えた。会えた。会えた。


やっと…めぐり合えた。







2年振りに見た、大好きな彼は


身長が伸びていました。
手が大きくなっていました。
髪型を変えていました。

でも、目の優しさとか
雰囲気とか笑顔は
変わっていませんでした。




もっと、、大好きになりました。