改札に入ったところで、大和が壁によりかかってる姿が目に映った。

「大和・・・・・・!」

『話しは終わったか?』
優しい笑顔で聞いてくる。
気付いてたの・・・・・・?

「ごめん・・・・・・」
俯きながら答えれば、頭を軽く叩かれる。

『謝ることなんかないだろ?
俺だって、元カノぐらいいるし。
お前の過去に口出しは出来ねぇもん』

「大和・・・・・・」
私は不安そうな顔をしていたのだろう。
大和は私の顔を見て軽く笑うと、もう一度私の頭をポンポンと軽く叩いた。


『俺達が今お互いに出来ることは、
新しい思い出を作ることじゃねえの?

そうやって毎日を過ごすしかないんだしな?』

「そうだね」
私は呟いた。
でもね、大和?
そこまで、気にされてないのも逆に傷つくんだけどなぁ。