改札の手前で、後ろから叫び声が聞こえた。
後ろを振り返ると、琉生が特大の笑顔で叫んでる。



 『彩夏!!
  俺、自分の夢を捨てないで・・・・・・
  彩夏より大切な人、作るから!!!

  水泳も・・・・・・俺の泳ぎを見て・・・・・・
  また彩夏が惚れちゃうくらい頑張るからっ!!

  今まで、辛い思いさせててごめんね!
  悩ませてごめん!
  付き合ってくれててありがとなぁー!!
   今の彼氏と幸せになぁーーッ!!』

私は、ありがとねと心の中でつぶやき、琉生に自分の中で一番最高の笑顔をかえした。