「高校は・・・・・・ちゃんと水泳の強いところに転校した?」

『当たり前だろ。
彩夏の居ないところに行ったって意味がない。


彩夏・・・・・・別れようって思った理由だけは教えて?』

やっぱり、気になってたんだね?


「私は、琉生が夢に向かって励む姿が好きだったから。
なのに、琉生はたかが一人の女の子のために夢を諦めようとした。

そんなこと、許せなかった。
好きな人のために、って独りよがりな理由で堕落して欲しくなかったし・・・・・・
それを、喜んでしまう自分が許せなかったんだ・・・・・・」


琉生はハッとした表情をした。
『そうだね・・・・・・

彩夏、ずっと言ってたのにね?
夢に向かう琉生は凄いカッコいいって。キラキラしてるって。

馬鹿だなぁ・・・・・・
俺、忘れてたよ』



やっと、分かってくれた。