荒くなった呼吸を整えて、あたしはもう一度妖精のいる方に顔を向ける。






やっぱり、いる!!!



そう核心したあたしは、早速妖精に被せていた網を退ける。



「あ…ありがとうございました!!いず様!」



「あ、別にいいよ〜♪って…えぇ゛あたしがいず様!?なんで?!てか、妖精ちゃん誰?」



あたしは最も妥当だと思われる質問をしながら、目の前まで飛んで来ていた妖精を捕まえて揺さぶる。



「あわわわ、いず様落ち着いて下さい!!今から詳しくお話しますから…」



ふぅ…
と息を吐き、妖精ちゃんは話し始めた。