ササッ…ササササッ…



「よしっ!今だ!!」



あたしはさっき手に持ったばっかりの時雨の網をにぎりしめ、一気に黒い物に向けて走りだした。



「とぉりゃ−−っ!!」



ブンッという網が空を切る音と共に、あたしは黒い物に網を被せる。



バシッ!!



「…上手く捕まえられたかな…?」



かたく閉じていた瞳をそっと開く…



「!!!かっ…可愛い−−★」



あたしが振り下ろした網の中に入っていたのは…



なんと…