『静かにしなさい!』
そして副校長の言葉でザワつきが治まった。
『ねぇねぇっ、さっきの子超かっこよくない!?』
やっぱり目のついた麻耶が小声でそう言ってきた。
「かっこいいけど…
あたし彼氏いるし」
そう。
あたしには1年も付き合っている大事な大事な彼氏がいるのだ。
麻耶は呆れ顔になる。
『はぁー…あんたねぇ、誰も好きとか聞いてないでしょ!
相変わらず愛実はバカだね』
ぶっきらぼうに言う麻耶。
まあー…そうだけどさ。
別にそんな酷い事言わなくても。
その後、何やらかんやらで新一年生の入学式は無事終わった。
『えー以上入学式を終わります。
静かに各教室に戻ってください』
副校長の言葉で動き始める新1年生。
やっとおもったあ~!
そう喜んでいると
『はあ…後片付けとか超ダルイ!』
麻耶の言葉で、後片付けがあったの思い出した。
………そーだった。
後片付けあるんだった。
しょんぼりしながら、あたし達は片付けを始めた。