「……メイスフォール」

「なんですかな?」



懐かしさとは、愛しさと、切なさの混じった胸の疼き。
想いは複雑で、微笑む。





「生まれ変わったら、もう一度友になってくれるか?」

「勿論、また実りある談話が出来ます事、楽しみにしておりますよ」




















「いいかい?リン。
振り返る暇もこけてる時間もないんだよ」

「わかってる」



今、目の前でクロスメイアスが崩れ落ちようとしている。

身体にはいくつもの触手が刺さり、まるで操り人形のようだった。


しかし、すぐに視線を外しライアを見る。

うずくまったまま、彼女は必死で本能に抵抗しようとしていた。




…今、行くから…


















リンと6匹の赤猿達は、一塊になって走り出した。