ぐ、と拳を強くにぎりしめる。




「ライア!!」






リンの声に、ライアの身体がビクリと反応する。

凶暴化した翼が、さらにうねりを強めてこちらに向かって来た。

先程よりかなりスピードの増している紅い触手は避けるので精一杯。


ライアに近付くことすら出来なかった。









更に触手が手を伸ばしてくる。









避けられない…。









切るしか…




「やめてえぇっ!!」

「!!」