「何ですか?」






マリは




はっきり聞こえなかったらしく





首を傾げた






「ごめん。何でもないよ。気のせい」








当たり前だ







普段




ナオとマリは




大して似てない






ただ






ちょっとだけ







笑うとナオと被る







本当に少しだけ






『リョウ仕事は?』




少し




驚いた表情のリョウに




オレは言った






「休み。昼からデート」




『ちょっと来い』






オレはリョウを連れて





学校とは反対へ歩こうとした






「レイ君授業は?」




『サボる』





マリの質問に





それだけ返して







オレはリョウを連れて







マリから離れた