『荷物、中まで運ぶよ』




「当たり前」




『あらそう』








改札まで荷物を運び








入口で荷物を渡した







『新幹線で関西空港まで行くの?』




「行くわけないじゃん」




『あらそう』




「しばらくお別れだね」




『元気でな』




「でも学祭には帰ってくるから」




『そうなの?』




「そりゃミスコン二連覇しなきゃダメでしょ」




『左様ですか』




「レイ君」




『何?』




「今日はありがとう」




『いいよ、全然』




「じゃあね」







そう言って







マリは改札の中へ










振り返り







「レイ君、大好きだよ」








そう叫んで消えていった