『買えた?』







走って帰ってきたナオに言った







「うん。20分後出発」




『まだ少し時間あるね』




「うん」




『ちょっと座るか』




「うん」








近くのベンチに腰掛ける









駅は







行き交う人で







ざわめいてた








それでもナオは







ずっと笑う








オレも精一杯







笑う








まるで









その空間には








オレ達以外







存在しないかの様に