それから一ヶ月





相変わらずマリは毎日来てた






その日は





授業と授業の間が空いてたので





一人






中庭で






いつもの曲を聴いてた







「こんにちは」







いつもの満面の笑顔で






マリは現れた





『何?』




「横失礼します」




『他空いてるよ』




「ここがいいんです」




『好きにしたら』




「藍内さん」




『何?』




「好きな人いるんですよね?」







突然の言葉に







『何言ってんのお前』






そう答えてしまった






それでも






マリは笑顔だった