『何回電話しても出ないからホント焦った』








これは








本当








ナオが








ケンジに取られるんじゃないかって










怖かった









「ごめんなさい」







ようやく







ナオは口を開く








『いいよ。ナオが無事なら』



















「ありがとう」









このナオの一言に








オレは







思わず








背を向けたままのナオを









抱きしめた