「ナオ…迎えに行ってあげて」









笑顔のまま







ミキは続けた








「レイ君と、また逢えてよかった」









そこまで言ってくれるミキが







オレには理解出来ずにいた






オレ








何もしてない







ありがとう…








感謝される記憶ない










『ごめん…』








その言葉しか







思いつかない







「レイ君」





『何?』




「あの二人、ほっといたら何処かで叫んでるかもよ」




『そうかもな』





「迎え…行ってあげて」




『ミキは?』




「ユリのとこにいる」




『そっか』




「レイ君の事…好きになれて良かった」














『ありがとう』