「優ちゃんは違うところにお引越ししちゃったのよ」



「う……わああああんっっっ
嘘だっっ嘘だ嘘だっっ
やだあー

萌なんも聞いてないよっ


先生具合悪いだけって言ってたもんっっ


嘘だーーっ」


お母さんと警察の人の前で大きな声を出すあたしは



涙が止まらなかった



その時、あたしは優ちゃんが好きだって

思ったんだ。

イヤ、


気づかされたんだ



お母さんはあたしを強く抱きしめた


涙と雨が、絡み合う