あたしは後ろをむくと

ナイフを持った全身黒の男がいた





不審者だ



「イヤーーーっっ」




あたしは恐怖の余りゾワゾワした




カシャーンっ



ナイフが地面に落ちる



あたしの前には



男の人の背中が





この人は不審者からナイフを振り払ってくれたんだ





男の人は不審者の腹をガっと殴る



不審者はうわっと


痛そうな声を出す



「はやく警察に連絡してっっ」



男の人があたしにそういった



あたしはすぐ鞄からケータイを取り出し


警察に連絡した


すると、警察は素早く来てくれた



そしてあたしと男の人は何があったか警察に伝える




「わかりました。お気をつけて帰ってくださいね」



あたし達は


はい、と答える



あたしは恐怖のあまり全身が震えていた