「駆け引きするのは気が引けるかもしれないけど。
なにもしないまま諦めるよりは、いいんじゃない?
手遅れになる前、にさ」
時田くんの言葉に心が揺れる。
わたしは顔を上げて、時田くんを見た。
「時田くんはどうして、そこまでしてくれるの?」
問うと彼は切れ長な目を細め、わたしを見た。
「昼休みに言ったよね?
佐和ちゃんが気になるからだよ」
視線が絡み、ドキリと胸が波立つ。
どうしてだろう?
やっぱり彼に見つめられると、身体が硬直してなんだか落ち着かない。
「俺はふられちゃったからね。せめて佐和ちゃんには幸せになってほしいんだ」
ふっと笑みを浮かべ、伏し目がちに、緩んだ制服のネクタイを弄ぶ。
「………でも、さ。いつまでも浅倉っちが曖昧なままなら」
一旦言葉を切り、彼は真っ直ぐにわたしを見た。
なにもしないまま諦めるよりは、いいんじゃない?
手遅れになる前、にさ」
時田くんの言葉に心が揺れる。
わたしは顔を上げて、時田くんを見た。
「時田くんはどうして、そこまでしてくれるの?」
問うと彼は切れ長な目を細め、わたしを見た。
「昼休みに言ったよね?
佐和ちゃんが気になるからだよ」
視線が絡み、ドキリと胸が波立つ。
どうしてだろう?
やっぱり彼に見つめられると、身体が硬直してなんだか落ち着かない。
「俺はふられちゃったからね。せめて佐和ちゃんには幸せになってほしいんだ」
ふっと笑みを浮かべ、伏し目がちに、緩んだ制服のネクタイを弄ぶ。
「………でも、さ。いつまでも浅倉っちが曖昧なままなら」
一旦言葉を切り、彼は真っ直ぐにわたしを見た。