震える息を吐き出す。

「でも。蓮くんは悪くないよ?わたしが蓮くんに依存しすぎてるの」

わたしはずっと

自分の傷と向き合うことを避けてきた。 

ただ、脅えるだけで。

乗り越えることなんて考えられなかった。

蓮くんは優しいから、わたしを突き放せなくて

わたしの望むまま守り続けてくれていただけ。

でもきっと

わたしはこれからどんどん足手まといになっていく。

蓮くんの進む道を妨げて
邪魔してしまう。

そうすれば

蓮くんだって、いつかはわたしに嫌気がさすだろう。

もしかしたら、

もう既に呆れられているかもしれない。

どうしたら、いいのかな?

どうすれば

一人でも

立てるようになれるの?

出来るなら

こんな負い目ばかりを感じるんじゃなくて

蓮くんの隣にいることに胸を張れるようになりたい。

支えられるばかりじゃなくて、

支えられる存在になりたい。

弱くて卑怯な、どうしようもない自分を

変えてしまいたいよ。