人通りの多い、歩道に入ると、前を歩く時田くんとの距離が次第に開いていった。
蓮くん以外の誰かと歩くなんて現実感が沸かなくて、誰の背中を追いかければいいのかわからない。
すれ違う人の多さに、どんどん気持ちが悪くなって、さらに足取りが重くなった。
わたし、なにやってるのかな?
どうして、彼について行こうとしているんだろう?
蓮くんのいない家に帰るのが寂しいから?
一人で吉仲真由と蓮くんのことばかり考えるのが辛いから?
蓮くんへ当て付けたいから?
どんっと、誰かと肩がぶつかる。
中年のスーツ姿の男の人が、振り返ってわたしを見た。
蓮くん以外の誰かと歩くなんて現実感が沸かなくて、誰の背中を追いかければいいのかわからない。
すれ違う人の多さに、どんどん気持ちが悪くなって、さらに足取りが重くなった。
わたし、なにやってるのかな?
どうして、彼について行こうとしているんだろう?
蓮くんのいない家に帰るのが寂しいから?
一人で吉仲真由と蓮くんのことばかり考えるのが辛いから?
蓮くんへ当て付けたいから?
どんっと、誰かと肩がぶつかる。
中年のスーツ姿の男の人が、振り返ってわたしを見た。