「声掛けてくれればよかったのに!!」
「いいじゃん別に。それにしても、来るの遅かったよなあ?俺風邪ひいたかも」
コホンとわざとらしく咳をする洋祐をじっと睨んだ。


とてもじゃないけど昨日のことがあって躊躇ってたなんて絶対言えない!!


「何睨んでんだよ。」
「別に~!ただ授業が遅れただけだしっ!」
「あっそ。そんなことよりさ、昨日のことなんだけど??」

ギクッッε!!

突然の話題に肩が上がっちゃったよ、、。
な、なんのことだろ、、、南瑠のこと?洋祐の友達のことだよね?多分。



「何?」
「昨日さ、梨沙が来たちょっと後に女が追っかけてきたよな?」

帰りに梨沙と喋ってた奴。と付け足した洋祐は南瑠が隠れていた場所に視線を移した。

「う、うん。居たね。それが?」
「あいつ、誰。」

なんでそんなぶっきら棒何ですか――――っ!!

「あたしのクラスメイトで親友の李阿木南瑠。今度一緒に桜ケ丘に転校する子だよ」

それ以上追及されないように必要なことは全部話した。
ふぅ―――――――――。どうにかなったかな?


最悪でも南瑠が洋祐を見るような目的で追いかけてきたなんて知ったら、、、。
あたしの友達だからって治まるような人じゃないよね洋祐は、、。




うん、どうにかして隠さないと!